私論 グランプリ

真の勝者を決めるレース「グランプリ」 特に暮れの有馬記念は年度最強を決めるレースとして注目を浴びる。吾輩はその有馬記念に常に疑問を抱いてきた。ここにグランプリについて吾輩の私論を述べる。

 

 

夏のグランプリ宝塚記念が開催される阪神競馬場。2200m内周りは4コーナーのポケットからの発走となる。1コーナーまで500mのストレートがあり折り合いはつきやすい。しかし、内回りの直線はA356.5mB359.1mと短く

阪神競馬場最大のレースに外回りの長い直線を使わないのはあまりにも勿体ない。

 

 

冬のグランプリ有馬記念が開催される中山競馬場。2500m外回りは3コーナー手前からの発走となる。2500mのレースで6つもコーナーがあること自体に問題ありと思う。スタートしてすぐコーナーに入るので、逃げ馬は外枠を引くとかなり不利となる。

1986~2018年の集計では、1枠の複勝率29.4%に対し、8枠は9.0%で、1枠の勝率9.8%よりも低い。直線も310.0mと非常に短く、ラストスパートの叩き合いが物足りない。

四大競馬場の直線は以下の通りである。

1東京    525.9m

2阪神外A473.6m  B476.3m

3京都外A403.7m  BCD398.7m

4阪神内A356.5m  B359.1m

5京都内A328.4m  BCD323.4m

6中山    310.0m

2014年有馬記念 有力馬が叩き合いの中ゴール

勝者ジェンティルドンナにケチを付ける気は毛頭無いが、脚を余した馬が多かった。もう少し直線が長ければもっと見応えのあるレースが見られただろうに。

吾輩は、真の勝者を決めるレースは、2000~2500mの場合、 十分折り合いがつくようにスタートから最初のコー ナーまで 250m以上あり、最後の直線は 450m以上、コーナーは全部で4つ以下が適当であると考える。チャンピオンを決める有馬記念が上記のコースなのは非常に残念だ。

 そこで吾輩の私論だが、両グランプリの時期と距離を入れ替えるのはどうだろう。夏に中山で2200mの有馬記念を、冬に阪神で2500mの宝塚記念を行うのだ。中山の2200m外なら直線が短いのは致し方ないとしてもスタートは4コーナーのポケット付近なので、外枠不利は解消され、6つもコーナーを回ることは無い。

 そして阪神2500m外はスタート地点と言い直線の長さと言い申し分ない。暮れに真の勝者を決めるのに相応しいコースである。

 

まあでも中山馬主会は大反対するだろうから無理だろうね。

競馬好き吾輩の独り言でした。