石音会 少年少女囲碁教室

2002年のある日、灘小学校の1年生が石音会に「囲碁を習いたい」とやって来た。

それから始まった少年少女囲碁教室は10年続くことになった。

     ちびっこ棋士たち            雨の日の稽古後            クリスマス会


自家製 磁石囲碁セット

 

鉄板を切って作った九路盤と、ホワイトボードなどに紙を貼り付ける丸い磁石に着色して作成した。


子供教室指導者さんに是非お伝えしたい

本邦初公開!点数制手合い表

吾輩の囲碁教室は土曜日10時~12時であった。

19路盤で対局していては時間内に精々3局ぐらいしか打てないし、そもそも習いに来た子供がイキナリ19路盤で打てる訳がない。最初はみんな9路盤から始め、11路、13路、19路と徐々に広げていく。

そうすると置き碁の手合いに問題が生じてくる。

  19路盤で9子の手合いの場合、13路盤では何子になるのか?

といったものだ。

結論から言うと、私の計算では13路盤の4子は19路盤では8.54子に相当する。これは子供達に様々な手合いで対局させた経験則により、

  手合いは盤の面積に比例する

という結論に達したからである。

石音会少年少女囲碁教室では、初段を0点に設定し1段級差10点とした。つまり1級10点、2級20点、二段はなら-10点という具合だ。そして1勝すれば1点減り、1敗すれば1点増える。

A君(13点)とBさん(100点)が対局した場合、二人の点差は87。写真の手合い表を見て、19路で9子、13路で4子、11路で3子、9路で2子の手合いとなる。自画自賛であるがこれは入門者を指導するのにきわめて有効な対局システムであると思う。棋力に大きな差があっても狭い盤で多く石を置くことで適正手合いで対局できる。また、狭い盤を使用することで時間内に何回も対局可能なので、初心者は終局まで打ち切ることを覚える。

  囲碁教室で入門者から指導される方には是非お勧めしたい。


天空囲碁大会 平成17(2005)年1月22日

大阪の高層ビルの上層階で行われた天空囲碁大会。


天空囲碁大会 平成18(2006)年1月7日

        髙将                 幸                 Y君


昇段試験

     愛娘 幸(さち)12歳で女流大会に出場し、ブロック(16名トーナメント)優勝 関西棋院アマ初段を獲得

吾輩は「石音会少年少女囲碁教室」として10年間、近所の子供たちを指導し、平松陽太郎、藤野幸、橘愛海の3名が入段した。

他の”お弟子さん”たちも


10年後

 

令和2年12月6日

二十歳を迎える元教え子達と会食した。

 

見事な成長ぶりに会った瞬間は分からなかったが、

話すうちに昔の記憶が蘇ってくる。

 

囲碁を教えただけの間柄だが教え子の成長は嬉しい。

最高の一席であった。